主催公演・イベント

  • 主催公演
  • ホールチケット

公演終了2015年11月15日(日)

あきは古典芸能を愉しむシリーズ2015~狂言の世界へようこそ~

茂山お豆腐狂言

その昔、能や狂言が特権階級の芸能だった時代、茂山家はさまざまな場所に出向いては狂言を演じていました。京都の人々は、ごはんのおかずに困ったとき口にする「しょうがない、お豆腐にせい」という言葉になぞらえ、「茂山の狂言は豆腐だ。余興に困れば茂山にしとけ」と陰口をききました。
しかし、さすが茂山家。そんな言葉に臆せず「お豆腐で結構。みんなの口にあういい料理。味つけ次第で高級にも、庶民の味にもなる」と悪口を逆手にとったのです。
いつの世も、誰からも愛され、飽きのこない、そして深い味わい。そんな「お豆腐狂言」で、この秋、みなさまを笑いの渦に巻き込みます。


演目

一、トーク「狂言はこんなお芝居です」


二、「附子」(ぶす)

山一つ向うまで出かける主人は、太郎冠者と次郎冠者に留守番をいいつけます。主人は二人に桶を見せ、この中には附子という毒が入っていて、その方から吹く風にあたっただけで死んでしまうしまうくらいだから、絶対に近づかないようにと言い置いて出かけます。しかし、だめだと言われると、やってみたくなるのが人情。二人は、こわごわ桶に近づき、中を覗き込みます。すると、中身は附子ではなく、おいしそうな砂糖だったのです。二人は我慢できず、つい砂糖を口にしてしまい、とうとう全部平らげてしまいます。そして、言い訳のために主人秘蔵の掛け軸や、天目茶椀を壊して、大声で泣きながら主人を待ちます。二人は、驚き怒る主人に、わけを話すのですが・・・。
一休さんの頓知ばなしとしても登場する有名な狂言です。


三、「蝸牛」(かぎゅう)
出羽の羽黒山から出た山伏が、大和の葛城山で修行を終えての帰り道、竹やぶの中でひと寝入りしていると、主人の言いつけで、長寿の薬になるという蝸牛(カタツムリ)を探しにきた太郎冠者と出くわします。
「竹薮には必ずいるものだ」と教えられて来た太郎冠者は、黒い兜巾(ときん)をいただいた山伏を見つけ、すっかり山伏がカタツムリだと信じ、主人のところへ連れて帰ろうとします。
山伏と浮かれているところに、帰りが遅い太郎冠者を心配した主人が、太郎冠者を見つけて「あれは、カタツムリではなく、山伏で売僧(まいす)だ!」と注意するのですが・・・。
太郎冠者の失敗談でありながら、目出度く楽しい狂言に仕上がっています。

*アフタートークもあります。終演後もお帰りにならず、そのままお席でお待ちください。
 




公演概要

開催日
2015年11月15日(日)
時間
開場 12:30
開演 13:00

会場
ホール
主催
新潟市秋葉区文化会館
企画制作
トールツリー(株式会社ケイミックス)
後援
新潟市教育委員会、新津商工会議所、秋葉区社会福祉協議会

チケット情報

チケット発売日
2015年8月30日(日)

チケット料金
全席指定(税込)
一般       3,000円
ペア券      5,000円
高校生以下 1,000円
チケット取り扱い
秋葉区文化会館:0250-25-3301 
ホームページから24時間購入できます。http://www.akiha-bunka.jp
(ホームページからは一般3000円のみご購入いただけます。)
りゅーとぴあ:025-224-5622(11:00より発売)
本の店英進堂:0250-24-1187
新潟市江南区文化会館:025-383-1001
金津地区コミュニティセンター:0250-25-1101
小須戸まちづくりセンター:0250-25-7069
荻川コミュニティセンター:0250-24-5776
ローソンチケット:0570-084-003(Lコード38703)
チケットぴあ:0570-02-9999(Pコード446-564)

出演者プロフィール

茂山 宗彦 (しげやま もとひこ)

4歳の時『以呂波』のシテにて初舞台。その後『千歳』『三番三』を披く。
1994年に従兄弟の茂山 茂・弟の茂山 逸平 らと共に「花形狂言少年隊」を結成。旗揚げ公演以来、若い世代に照準をあわせた「花形狂言少年隊」の活動は、若者を中心とした観客に熱烈な支持を得てNHKの番組「トップランナー」にも取り上げられた。
1995年、東京にて狂言小劇場の公演を正邦・茂・逸平と開始。
フランス・イタリア等の海外公演にも参加。
2000年6月より2005年まで千三郎、正邦、茂、逸平、童司と共に「心・技・体、教育的古典狂言推進準備研修錬磨の会=通称 TOPPA!」を主催。
2006年より「HANAGATA」を正邦、茂、逸平、童司と共に再開。企画製作そして出演までを自分たちでおこなう「HANAGATA」を通し、狂言の魅力を存分に味わっていただき、自らの芸を磨くことを目的としている。
また弟逸平と共に、新作二人芝居 <宗彦、逸平のThat’s Entertainment「おそれいります、シェイクスピアさん」> に挑戦するなど幅広く活躍する。
その他、狂言以外の活動として幻想歌舞伎「土御門大路」、NHKテレビドラマ「京都発ぼくの旅立ち」「ふたりっ子」「終のすみか」「ちりとてちん」等に出演。ミュージカル「アンネの日記」「ザ・近松」「蜘蛛巣城」「天国を見た男」出演と狂言のみならず色々な方面で活躍。今後の活動から目が離せない存在である。

著書に『茂山宗彦茂山逸平と狂言へ行こう』(旬報社)がある。

趣味:ルアーフィッシング・旅・手品・アイスホッケー
好きな物:魚
好きな言葉:ありがとう!!かたじけない!!
好きな狂言:『飛越』『延命袋』『腹不立』『胸突』『清水』

(茂山千五郎家HPより:https://www.soja.gr.jp/actor/#actorMotohiko)

茂山 逸平(しげやま いっぺい)

4歳の時『業平餅』の童にて初舞台。その後『千歳』『三番三』『釣狐』を披く。
1994年に、宗彦、茂と「花形狂言少年隊」を結成し活躍する。また2000年より心・技・体、教育的古典狂言推進準備研修錬磨の会=「TOPPA!」を千三郎、正邦、宗彦、茂、童司と共に主催し、活動。
1995年、東京にて狂言小劇場の公演を開始。
スペイン等の海外公演にも参加。その一方で、東映映画「将軍家光の乱心・激突」の竹千代役で出演。NHK朝の連続テレビ小説「京ふたり」「オードリー」他、舞台・CMと数々出演。また兄宗彦と共に、新作二人芝居 <宗彦、逸平のThat’s Entertainment「おそれいります、シェイクスピアさん」> に挑戦するなど幅広く活躍する。
2006年より「HANAGATA」を正邦、宗彦、茂、童司と共に再開。企画製作そして出演までを自分たちでおこなう「HANAGATA」を通し、狂言の魅力を存分に味わっていただき、自らの芸を磨くことを目的としている。
2006年秋から1年間フランスに留学した。

著書に『茂山宗彦茂山逸平と狂言へ行こう』(旬報社)がある。

趣味:散策
好きな物:カウンターの端・秋・おもち・コーヒー
好きな言葉:おのがうんはおのがてでつかめ
好きな狂言:『口真似』『禰宜山伏』『二人袴』『文相撲』『蝸牛』

(茂山千五郎家HPより:https://www.soja.gr.jp/actor/#actorIppei)

茂山 童司(しげやま どうじ)

3歳の時、父あきらの主宰する「NOHO(能法)劇団」の『魔法使いの弟子』にて初舞台。また、狂言『以呂波』にて初シテを勤める。
1995年に、茂、宗彦、逸平が結成した「花形狂言少年隊」に入隊、共に活動する。最年少ながら色々な役に積極的に取り組んだ。また2000年より「心・技・体、教育的古典狂言推進準備研修錬磨の会=TOPPA!」を千三郎、正邦、宗彦、茂、逸平と共に主催し、活動。
2006年より「HANAGATA」を正邦、宗彦、茂、逸平と共に再開。
他に時代劇「かわら版 忠臣蔵」で大石主税役で出演、「Sense Dise:one」に企画・制作・演出・するほか、詩人choriとのユニット「chori/童司」など意欲的な活動をみせる。
アメリカンスクールに通っていたこともあり、英語が堪能なバイリンガル狂言師である。
2013年から作・演出を手がける新作"純狂言"集「マリコウジ」、コント公演「ヒャクマンベン」を始動。

趣味:楽器制作
好きな物:タオルケット
好きな言葉:残念・お休みやす・どーもです(全て口グセ)
好きな狂言:『平忠恋狂』『流れ星X』『かけとり』『神棚』『死神』

(茂山千五郎家HPより:https://www.soja.gr.jp/actor/#actorDoji)

丸石 やすし(まるやま やすし)

(まるやま やすし)

茂山 千之丞と『運命の出会い』(自称)があり入門。
NOHO劇団公演を含め、海外公演にも多数参加。
1984年に、同門 網谷 正美・松本 薫らと共に「三笑会」を結成。京都府立芸術会館主催「狂言 勉強会(後 狂言三笑会)」を自分たちの勉強の場、発表の場として年間5回の公演を催し、公演回数は130回を超えた。
また1996年アメリカに演劇レクチャー講師として招聘される。
落語家を目指していた時代もあり、師匠千之丞の影響もあってか、観客を楽しませる解説・司会は大変好評を得ている。「山椒は小粒でなんとやら・・・」と小柄であることを生かした?軽妙で柔軟な舞台は、初めて狂言を見る人の緊張を和らげ、いつの間にか舞台に引き込む魅力をもっている。

◎「狂言三笑会」主宰
◎能楽協会会員
◎日本能楽会会員
◎重要無形文化財総合指定保持者
◎京都能楽会会員

趣味:落語鑑賞・パチンコ
好きな物:ポテトサラダ・ハンバーグ
嫌いな物:セロリ・パイナップル
尊敬する人:ニ世茂山千之丞
好きな狂言:『千鳥』・『魚説経』・『縄綯』・『蝸牛』・『武悪』

(茂山千五郎家HPより:https://www.soja.gr.jp/actor/#actorYasushi)

茂山逸平さんに聞く

電話で初対面というのも何かおかしいかもしれないと思いつつ、対面というのは面を着ける、可笑しいと書いて、おかしいと読む。何やら狂言の世界と似ているような…。こうして今や時の人、茂山逸平さんへのインタビューが始まった。

 狂言の舞台風にその様子をご紹介したい。

 逸平さんにとって狂言とは何かと問えば「伝統芸能や古典芸能の中でも狂言は、子どもが“ごっこ遊び”(鬼ごっこやチャンバラごっこ)に近いルールでのお笑いなので、若い人こそ来ていただきたい(もちろん年輩の方はもちろんのこと)」と。

 では、狂言の魅力とはと二の問いを発すれば、すかさず「狂言はお笑いのため、人を傷つけたり、人が死んだりということがなく開放的で明るい話です」と返ってくる。

 現代における狂言・時代性とは何かと三の問いを発すれば、「狂言は日本人のために、日本人が創ったもので誰でも、いつでも愉しむことができます」と返す。

 脇正面席の左側の揚幕から三ノ松、二ノ松そして一ノ松の順に橋掛りから逸平さんが登場、中正面席から目付柱の向こうに鏡板を、正面席からはきざはし(階段)が見える。演者は狂言を演じる。正面か見て舞台の右には切戸口、貴人口さらに右には地謡座、手前は白洲。能舞台は昔も今も変わらない。

 逸平さんの答えを私なりに解釈すれば、舞台があって、演者と鑑賞者がいる空間がある。つまり、時代性は無関係なのだろう。愚問であったのか。 
 茂山お豆腐狂言とはどこでも誰でも気軽に観られることだろうか。その答えは、秋葉の舞台でたっぷりご覧いただきたい。

 新潟に来られる逸平さんに次の問いを発する。
 新潟のイメージは「お酒と食べ物がおいしいところというイメージです」太郎冠者に扮した逸平さんが答える。

 では、最後に、初めて観る方の心構えはなんと、と問えば「お笑いを観に来てください」と。敷居は高くありませんどうぞお気軽にということです。

 秋葉の舞台はもちろん本格的な能舞台ではありません。

 二世千作は「お豆腐で結構。それ自体高価でも上等でもないが、味付けによって高級な味にもなれば、庶民の味にもなる。お豆腐のようにどんな所でも喜んでいただける狂言を演じればよい。より美味しいお豆腐になることに努力すればよい」との言葉を残している。

 食の新潟。美味しいお豆腐を食べることは得意ですよね。

 そうそう、太郎冠者について少しだけお付き合いください。狂言の役柄でよく登場する太郎冠者は、大名や小名に仕える召使の通称だそうだが、とても親近感のもてる人物。笑いからスッと入ることができる狂言の世界へ誘ってくれます。

 国文学者・歌人の佐佐木信綱は、こんな歌を残しています。「春の日のゆくらゆくらと山一つ あなたへまゐる太郎冠者かな」今回のあきは古典芸能を愉しむシリーズ2015では、秋の日に…秋葉へ参る太郎冠者になりそうです。是非お愉しみに。

 稽古の合間、電話インタビューにお付き合いいただいた逸平さんありがとうございました。秋葉でお待ちしております。

(聞き手・文章構成 秋葉区文化会館館長 山北 一司)

お問い合わせ

新潟市秋葉区文化会館
〒956-0033  新潟市秋葉区新栄町4番23号 TEL:0250-25-3301 FAX:0250-25-3322

主催公演INDEX
PAGETOP